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「きれい・涼しい・楽しい・おいしい・地球にやさしい」2013.04.16

夏の強い日差しを遮り、室内の温度を下げる効果のある構造物として『グリーンカーテン』が注目されています。苔を張ったタイルを壁面に使ったりといった大がかりなものもありますが、ここでは一般的なご家庭で簡単に出来るグリーンカーテンについてご紹介します。主につる性植物が用いられ、支柱やネットを窓際に固定し、そこにつるを絡ませ栽培します。植物のカーテンにより、建物の蓄熱を防ぎ温度上昇が抑えられ、植物が発散する水分で周囲の気温も下がります。また、見た目が涼しげなだけではなく、葉の蒸散効果によって室内に涼しい風が運ばれ、冷房機器使用の節約にもなり、『CO2削減』という環境問題にも一役買うという良いことづくめです。使われる植物の種類としては、夏の遮光目的のため、秋には葉を落とす落葉性の植物が多く用いられます。鑑賞目的も兼ねたアサガオや、収穫目的としてのキュウリやトマト、最近ではゴーヤもよく用いられます。ご自宅で収穫できたお野菜は買ってきたそれとは比べられないおいしさがあります。また、お子様がいらっしゃるご家庭では是非お子様にも栽培や収穫のお手伝いをさせてあげてください。ゴーヤは苦手かもしれませんが、お子様が自分で育てたお野菜を自分で穫り、それを食べる時の笑顔は大人以上であることは間違いありません。 ただ注意点としましては、支柱をしっかり固定しないと危険なところです。葉が茂り、実も成りますと重心も上がるのでバランスが悪くなります。とくに夏から秋にかけての台風の時期には十分にお気をつけください。

「家族」のための庭木のお手入れ2013.04.16

庭木がお手入れされずに、木々が生い茂ってジャングルのようになっている状態のお庭を見かけることがあります。心地よい緑も度を越しますと、逆に危険なことも起こりかねません。庭の中で家主でない誰かが何かしていても全くわからない状況というのは、防犯上から見てもとても心配です。昔から生垣の高さは 5尺(150cm)が良いとされてきました。それは生垣の向こうに誰かいればわかる高さとして考えられていたようです。最近は昔より日本人の身長も高くなっていますので、もう少し高いほうが良いのかもしれませんが…。庭の外から家の中が常に丸見えというのもどうかと思いますが、植栽次第でそこのバランスは保てるところだと思われます。庭造りの段階から考えますと、常緑樹と落葉樹のバランスは非常に大切なところです。    そういう安全面を考慮するのであれば、常緑樹でお庭を完全に覆い隠すような植栽は、防犯上不安面もあると言えます。一般的にお庭の植栽のバランスとしては、常緑樹:落葉樹=3:7 くらいが良いと言われます。一概には言えませんが、落葉樹に比べ常緑樹は葉色も濃く肉厚であるため、お庭全体も暗い印象になります。特に冬場などに折角の日差しを遮るというのはもったいなくもあります。まずはそこを踏まえ植栽を考えられると良いでしょう。そして、いずれにしましても何より大切なのは『お手入れ』です。当然 落葉樹に関しても葉が茂っている時は、常緑樹同様に樹種に合わせお手入れをしないとジャングル状態です。庭木は大きくなりすぎ、手に負えない状態になってしまっては伐採するしかありません。 大切な庭木ですので、そのようにならないように定期的なお手入れをお勧めいたします。    また建物の周りに生い茂った樹木は、建物を傷めることもあります。とくにつる性の植物は、樹種によっては家屋に貼りつき成長し、外壁を傷める恐れもあり家屋の耐久性にも影響を与えます。    このように、防犯の見地だけでなく、大切な家屋を守るためにも定期的なお手入れが大切です。一般的に見てもお手入れの行き届いたお庭は安全対策もしっかりされている印象を受けるものだと思われます。    『だから』大事な家族・マイホームのためにもお庭のお手入れが大事なのです。    余談ですが… 『お庭のデッドスペースには…』    お庭の中には必ず目の届かないデッドスペースがあると思います。誰かが何かをしていても目に付かないスペースです。そういったところには砂利を敷きましょう。人の存在を『音』で判断するためです。防犯上とても効果がありますので是非おすすめです。またセンサーで反応するライトを設置するのも効果がありますので併せてお勧めいたします。

大事な花芽のためのお手入れ2013.04.16

お庭にお花が咲く木があれば、毎年きれいなお花を咲かせたいものですよね。ですが、きれいなお花を咲かせたり、秋のかわいい実を実らせるためには当然お手入れが必要です。ですが、いつでもただサッパリと切ればいいというものではないのです。木の種類によってお手入れの時期がいろいろと違ってきます。花木というのは、お花が咲いた後 次回の開花に合わせて花芽を付けます。これを専門的には『花芽分化(かがぶんか)』といいますが、この花芽を誤ってつんでしまいますと翌年『今年は花が少ないなあ…』ということになってしまうのです。ですので、お花が咲いた後の花芽が付く前に、枝ぶりをきれいに整えることにより、毎年お花もきれいに咲き、美しい樹形も維持することが出来るのです。ここで問題なのは、お花が咲いた後の花芽が付くまでに長い期間のある樹木はいいのですが、その間が短い樹木というのは、先ほどの理想のお手入れ期間が短くなるということなのです。例を挙げますと、春にきれいに花を咲かせるツツジやサツキなど…。これらは、花の終わりかけの時期に新芽を伸ばし、夏頃その新芽の先に花芽を付けます。ですので、夏前にお手入れをしておかないと、その後のお手入れでは誤ってその花芽を取ってしまうことがあるということなのです。かなり慌しい印象を受けますよね。そうかと思うと、夏に花を咲かせるサルスベリなどはその年の春に花芽を付けます。花が終わった後、翌年の春まで花芽を付けないということになりますので、お手入れとしてはゆったりめに構えられます。このように木の種類によって理想のお手入れ時期が違ってきますので、それぞれ確認が必要です。剪定作業の奥深さです。『だから』 美しいお花を毎年見るためには的確な時期のお手入れが大事なのです。

健康な木のため、木は「生かすために切る」2013.04.16

『切る』 という言葉はあまり気持ちのいい言葉ではないですよね。まるで『木を切る』というと、大事な木を『殺す』みたいなイメージを抱きかねません。ですので、この業界では植木屋用語とでも言いましょうか…『切る』という言葉は使わず『抜く』とか『透かす』とか『はずす』 といった言葉を使います。こう書きますと、樹木の剪定というお手入れのイメージ通りになります。お庭の木を健康に保つためには、『光と風』がとても重要です。光が当たらず枯れてしまった枝などを込み入った枝の間から『抜いて』、木の中まで光と風の通しを良くするように『透かす』のです。そうすることにより新しい枝が成長し、木が若返ります。まさに『木を生かすために切る』のです。また、見た目がすっきりと良くなることはもちろんですが、それだけではなく、光と風の通しを良くすることは何より病害虫の発生の予防になります。ちなみに梅雨明けの時期はとくに湿気も多く、病害虫の発生が多い時期ですので、注意が必要です。ですので、梅雨前に庭木をスッキリさせてあげることをお勧めします。それでも病害虫の発生があるかもしれません。ですがその時も定期的なチェックをされていれば、それに合わせた早めの対応が出来ますので、大切な庭木の被害を最小限に抑えることが出来ます。『だから』 定期的な早めのお手入れが大事なのです。

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